本を読んで心が温かくなったり勇気をもらえたりした経験はありますか?
私は辛い時に心が温まる短編集のようなものを選んで読むことがあるのですが、何となく面白そうだからと取ってみた本がすごく良くて感極まることもあります。
今回はそんな感じで、面白そうだからと読んでみたらすごく元気が出た本を紹介します。
Jessica Jungという方が英語で書いたShineという本です。
日本語版も出版されていますので、本記事を読んで興味を持った方はぜひ読んでみてください。
著者Jessica Jungについて
今回紹介するShineの著者Jessica Jung(ジェシカ・チョン、以下ジェシカ)は、最近でも話題のK-POPガールズグループ「少女時代」の元メンバーです。
韓国人の両親を持ち、アメリカ出身なので英語も韓国語も流暢に話せます。
甘い声や綺麗な高音が特徴的な歌手で、美しい外見やダンススキルなどの魅力も併せ持っています。
自身のファッションブランドの経営や中国のグループでの再デビュー、YouTube活動など、グループ脱退後も様々な分野で活動しています。
Shineの概要
Shineはジェシカが初めて執筆した作品です。
ジェシカ自身同様にアメリカ出身で純コリアンの少女レイチェルが、様々な困難を乗り越えてK-POPスターになっていく物語です。
幼少期や練習生時代などデビュー前の部分がメインで描かれていて、デビュー後の話は主に続編のBrightで読むことができます。
本作はあくまでも実話を元にしたフィクションであり、どこからどこまでがジェシカ自身の経験と一致しているかは明らかにされていません。
しかしながら、アメリカにいた頃に自分は周りの人達とは違うんだと感じていたことや、練習生時代に苦労したのリアルな描写などから、現実のジェシカの経験してきた要素がたくさん詰め込まれた作品であることがうかがえます。
書籍情報
・タイトル:Shine
・ジェシカ・チョン著、代田亜香子訳(日本語版)
・河出書房新社(日本語版)
・発売年:2020年
新品、中古、電子書籍、各国語版など種類がたくさんあるので検索ページのリンクを掲載しておきます。

読みやすさポイント
実は本書を読むまで数年間あまり本を読まない生活を送っていた私ですが、2年ほど前にジェシカの曲を聴いた時にふと気になって購入してみました。
一般的な小説や新書などと比べて非常に読みやすく、あっという間に1冊読み終えてしまいました。
日本語版を読み終わった後で英語版も購入してみましたが、そちらも同様に一般的な英語の本よりかなり早く読み進めることができました。
その理由として考えられるのは主に以下の2点です。
堅くない文章
普段あまり本を読まない人にとって読書が難しい、大変なことである理由の一つは、普段よく使う話し言葉よりも堅苦しい書き言葉が使われていることにあると思います。
会話文ならまだマシですが、地の文はどうしても堅い調子になってしまうことが多いのではないでしょうか。
その点に関して、本書はかなり読みやすい文体になっています。
会話文以外は主人公が頭の中で考えていることがメインなので「〜かな」「〜なのに」のような語尾も多く見られます。
そのため読者は、チャットや本記事のようなネット上の文章を読むような感覚で本書を気楽に楽しむことができます。
背景知識
原作が英語で書かれた海外の作品は日本語版であっても読みにくい、分かりにくいと感じてしまうことがあります。
その大きな原因となりうるのが読み手の背景知識不足です。
例えば、ユダヤ教徒のイスラエルでの生活を描いた物語と、40歳でアメリカに移住した日本人の物語だったらどちらの方が想像しやすいですか。
恐らくこの記事を読んでくださっている方のほとんどは後者を選択するでしょう。
それは主人公と自分の間にある「日本人」であるという共通点や、テレビやネットを通じてイスラエル以上に親しみを感じるアメリカという国に対するイメージから来る結論です。
日本人読者にとっての本書は、隣国での出来事が多く扱われている作品です。
そのため食べ物や家族観などの文化が似ていて分かりやすいです。
個人的には子供の頃にK-POPを追っていた経験もあるので、よく聞く言葉やアイドル文化などにも馴染みがありました。
七転び八起きの人生に学ぶ
本書の主人公レイチェルも著者ジェシカも、非常に多くの困難に立ち向かい続けてきました。
期限ギリギリのところでアイドルとしてデビューできたり、自分の意見や気持ちは無視されて突然グループを脱退することになったり、別の事業を始めたり、海外に活動拠点を移したり…。
何度も辛い思いをしたり、危険な状態になったりしていますが、その度に戦ってファンの前に立ち続けてきました。
そんなジェシカ及びレイチェルの人生を一言で表すには「七転び八起き」がぴったりではないでしょうか。
本書を読めばきっと強さを持ち続ける少女から元気や勇気がもらえます。
気になった方はぜひお手にとってみてください。

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